気化熱とは、蒸発熱とも呼ばれる、一定量の物質を気体に変化させるのに必要となるエネルギーのことをいいます。その測定は沸点においてなされ、単位にはkcal/molが用いられていましたが、最近ではkJ/molという表記が主流となっており、普通、1gの液体を沸点で全部気化させるのに必要な熱量で表されます。
液体に働く分子間力に打ち勝つためのエネルギーであると解釈され、例えばヘリウムの蒸発熱が0.0845 kJ/molと低いのはヘリウム原子間に働いているファンデルワールス力が非常に小さいためであるといえます。反対に、水分子間には水素結合が働いているために40.8 kJ/molと大きくなっています。気体を液体へ変化させるときの凝縮熱とは絶対値が等しく、符号が逆になり、蒸発熱は物質に吸収される熱を表して正、凝縮熱は物質が放出する熱であるため負の値をとります。
